メンタルヘルス不調の兆候
メンタルヘルス不調の兆候
うつ病など、メンタルヘルスに問題があるときは、どのような兆候が見られますか?
早期発見のポイントは、従業員の「変化」に気付くことです。
労働契約法によって、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と規定されています。
安全配慮義務と呼ばれるもので、会社は、従業員を危険から保護するように配慮することが義務付けられています。
この安全配慮義務から派生して、健康配慮義務と呼ばれるものもあって、会社は、従業員の健康が害されないように配慮することが義務付けられています。
例えば、会社が長時間労働、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント等を放置して、業務が原因で、うつ病等の精神疾患を発症したときは、従業員から損害賠償を請求される恐れがあります。
プライベートの出来事が原因で精神疾患を発症したとしても、会社は従業員の病状が悪化しないように注意をすることが求められます。
うつ病等の精神疾患は早期発見と適切な治療が重要です。うつ病等の精神疾患を発症したときは、次のような兆候が見られます。
- 仕事のミスが増える
- 会話が減少する
- 付き合いを避けるようになる(単独行動が増える)
- 挨拶をしない
- 元気がない
- 遅刻や欠勤が増える
- 身だしなみが雑になる
このような兆候を見逃さないように注意をすることは、上司の重要な役割です。
そして、このような兆候が見られたときは、「十分な睡眠が取れているか?」「食欲はあるか?」と聞いて、不眠や食欲の減退がある場合は、休養を取って、心療内科等の医療機関の受診を勧めることが大事です。