長時間労働抑制のための自主点検結果報告書
長時間労働抑制のための自主点検結果報告書
都道府県労働局から「長時間労働抑制のための自主点検結果報告書」が届きました。回答しないといけませんか?
長時間労働を抑制するための取組みとして、労働基準監督署(都道府県労働局)が実施しているものです。自主点検を行って、回答してください。
1日8時間又は1週40時間(法定労働時間)を超える時間外労働をさせる場合は、従業員の過半数代表者(又は過半数労働組合)と36協定を締結して、労働基準監督署に届け出ることになっています。
36協定には、法定労働時間を超える時間外労働の時間を記載しますが、月45時間、年360時間という限度時間が定められていて、原則的には、この範囲内で届け出る必要があります。
ただし、限度時間を超える時間外労働が見込まれる会社は、「特別条項付の36協定」を締結して、届け出ることによって、限度時間を超える時間外労働が可能になります。
届け出た範囲内で、時間外労働を行っていれば問題はありませんが、「特別条項付の36協定」を届け出ている会社は、長時間労働の傾向があります。
労働基準監督署(都道府県労働局)から送付された「長時間労働抑制のための自主点検結果報告書」は、過重労働の恐れがないか、法律的な取扱いが適正か、を確認するものです。
過労死等防止対策推進法によって、11月は「過労死等防止啓発月間」とされていますので、11月に届くケースが多いようです。
「長時間労働抑制のための自主点検結果報告書」(pdfファイル)は、こちらからダウンロードできます。実際に送付される前に、対応しておくことが望ましいです。点検項目は、次のとおりです。
- 時間外労働時間の実績
- 特別条項付き時間外労働協定
- 健康診断
- 衛生委員会等
- 医師による面接指導
- 60時間超の割増賃金率
「医師による面接指導」を実施していない(知らない)会社が少なくありません。そして、次のような会社は、改めて労働基準監督署による調査が行われる可能性があります。
- 期限までに自主点検の結果を報告しない
- 月80時間・月100時間を超える時間外労働を行っていた
- 違法な取扱いが判明した
自主点検表を事前に送付することによって、労働基準監督署は、個別に訪問するより、効率的に監督・指導が行えるようになります。
自主点検によって改善が必要な項目があった場合は、計画をして改善する必要があります。改善しないまま放置していると、労働基準監督署から是正勧告や指導を受けることになります。
時間外労働が月45時間、年360時間を超える会社は仕方がないですが、「特別条項付の36協定」を届け出ていると、労働基準監督署による調査が行われる可能性が高くなります。

執筆者:社会保険労務士 木下貴雄【 登録番号 第27020179号 】
就業規則を専門とする社会保険労務士です。中小零細企業の就業規則に関する悩みは全て解決いたします。日々の業務やホームページでは、分かりやすく伝えることを心掛けています。

