母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)

母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)

妊娠中の女性従業員から、「母性健康管理指導事項連絡カード」が提出されました。これは何でしょうか?

「母性健康管理指導事項連絡カード」とは、男女雇用機会均等法で定められている妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置を講じるように、会社に伝えるためのツールです。

男女雇用機会均等法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律)第12条によって、次のように規定されています。

事業主は、厚生労働省令で定めるところにより、その雇用する女性労働者が母子保健法の規定による保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない。

会社は、妊産婦(妊娠中及び産後1年以内の女性)が保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することが義務付けられています。具体的には、男女雇用機会均等法の施行規則によって、次の時間を確保することが定められています。

更に、男女雇用機会均等法(第13条)によって、次のように規定されています。

  1. 事業主は、その雇用する女性労働者が前条の保健指導又は健康診査に基づく指導事項を守ることができるようにするため、勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければならない。
  2. 厚生労働大臣は、前項の規定に基づき事業主が講ずべき措置に関して、その適切かつ有効な実施を図るために必要な指針を定めるものとする。

保健指導又は健康診査に基づいて、勤務時間の変更や勤務の軽減等の必要な措置を講じることが義務付けられています。具体的には、指針が定められていて、次の事項が挙げられています。

また、指針によって、女性従業員(妊産婦)に対する指導事項の内容を会社に的確に伝達して、会社が講じるべき措置を明確にするために、母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)の様式が定められています。

母健連絡カードは診断書と同様の効果あるとみなされますので、提出されたときは会社は応じるようにしてください。会社には健康配慮義務がありますので、必要な措置を怠っていると、損害賠償を請求される恐れがあります。


執筆者:社会保険労務士 木下貴雄【 登録番号 第27020179号 】
就業規則を専門とする社会保険労務士です。中小零細企業の就業規則に関する悩みは全て解決いたします。日々の業務やホームページでは、分かりやすく伝えることを心掛けています。