国民健康保険料の滞納

国民健康保険料の滞納

最近入社した従業員から相談がありました。当社に入社する前に国民健康保険に加入していたらしいのですが、保険料を納付していなかったため、役所から督促状が届いたようです。何かアドバイスできることはありますか?

本人には、早急に役所に行って相談するよう伝えてください。

「国民皆保険」と言って、法律により、全ての国民が何らかの医療保険制度に加入しなければならないことになっています。

通常、会社に在籍している間は、会社の健康保険に加入をして、保険料は賃金から控除されます。そのため、健康保険の保険料を滞納することはありません。

しかし、失業している間は、市町村が運営する国民健康保険に加入をして、自身で保険料を納付しないといけません。このときに、事情があって国民健康保険の保険料を滞納するケースがあります。

なお、市町村で国民健康保険の加入手続きをしていなくても、国民皆保険制度により、前の会社を退職した月から国民健康保険の保険料を納付する義務が生じます。(前の会社の健康保険を任意継続して、そのまま加入を続けるという方法もあります。)

そして、納付期限内に国民健康保険の保険料を納付しないと、市町村から督促状が郵送されます。

督促状が届いているのに放置していると悪質と判断され、預金口座を差し押さえられることがあります。また、納付期限が過ぎると延滞金が発生して、延滞金自体が大きな負担になります。

無視をしても支払い義務が免れることは決してありません。まずは、早急に役所に行って相談をするべきです。

役所の窓口で現在の状況を説明して、滞納金をどのように支払っていきたいかを説明すれば、分割払いや延滞金の減額に応じてもらえるケースがあります。住民税についても同様です。