マイカー通勤の単価設定

マイカー通勤をしている社員がいるのですが、最近は、ガソリンの価格が大きく上がったり、下がったりしています。他の会社では、マイカー通勤をしている社員の通勤手当はどのようにしているのでしょうか?

ガソリンの価格が大きく変動するようになった数年前から、毎年1回、1km当たりの単価を見直す会社が増えているように思います。

通勤に要する“実費”を支給する目的で、通勤手当を支給している場合は、ガソリン価格の変動に合わせて、毎年4月など年1回は通勤手当の単価を見直すのが良いと思います。

また、通勤に要する費用の“一部を補助”する目的で、「通勤距離が○km以上○km未満の社員には○円」と通勤距離で区分しているような場合は、それはそれで、見直しても見直さなくても構いません。

そもそも通勤手当は、法律で支給が義務付けられているものではありませんので、通勤手当の金額の決定方法は、それぞれの会社の考え方によります。

ただし、就業規則(賃金規程)で支給することを規定している場合は、就業規則(賃金規程)に基づいて支給が義務付けられます。また、採用時の雇用契約書等で支給を約束している場合も同じです。社員にとって有利に定められている内容が適用されます。

そして、実費を支給する場合は、「往復の通勤距離×月平均所定労働日数×ガソリン単価÷平均燃費」で計算するのが合理的です。

この「ガソリン単価」と「平均燃費」については統計資料がありますので、これを参考にすると良いでしょう。

まず、ガソリン単価については、石油情報センターの「給油所小売価格調査」や総務省統計局の「小売物価統計調査」があります。

石油情報センターの「給油所小売価格調査」は毎週発表されていて、2014年12月1日のデータでは、レギュラーガソリンの全国平均は、157.4円/Lとなっています。

総務省統計局の「小売物価統計調査」は1ヶ月ごとに発表されていて、2014年11月のデータでは、レギュラーガソリンの東京都区部は、157円/Lとなっています。

どちらも都道府県ごとの調査結果があります。

次に、平均燃費については、国土交通省から「自動車燃費一覧」が毎年公表されています。平成24年度の資料では、ガソリン乗用車全体の平均燃費(10・15モード)は、21.1km/Lとなっています。

実際はもう少し燃費は悪いと思いますので、多少低く調整するのが望ましいですが、これに基づいて計算すると、通勤距離1kmにつき、7.44円(157円/21.1km)となります。

このようにして1km当たりの単価を決定したと、社員に根拠を説明すれば理解を得やすいでしょう。