従業員の不満

従業員の不満

離職率を下げたいのですが、どうすれば良いでしょうか?

まずは、従業員が退職を申し出たときに、どのような理由で退職するのかを確認してください。

従業員が退職する理由は、それそれの会社の状況によって異なりますので、直接従業員に確認するのが一番手っ取り早い方法です。

そして、その原因をなくすことができれば、離職率は下がるはずです。

しかし、本当の退職理由は、会社には言わないかもしれません。本当の退職理由を会社に言わないとしても、従業員が退職する場合は、会社に対して何か不満があるはずで、その不満を取り除くことが大事です。

少し古い調査ですが、独立行政法人労働政策研究・研修機構による「職場におけるコミュニケーションの状況と苦情・不満の解決に関する調査」が参考になると思います。

これは職場における不満について調査したもので、不満の内容で多いもの(複数回答)は、次の順になっています。

  1. 仕事の進め方、割り当て等の業務遂行上の問題に関する不満・・・46.5%
  2. 職場内人間関係の不満・・・27.1%
  3. 賃金、一時金に関する不満・・・26.9%
  4. 評価、査定に関する不満・・・26.9%
  5. 残業時間、休日、休暇等に関する不満・・・21.2%

また、「特に不満はない」が約3割で、これを除くと約7割の従業員が何らかの不満を持っていることになります。

調査結果を見ると、従業員は「何故そうなるのか?」という説明を求めていることが分かります。

特に、半数の従業員が「仕事の進め方、割り当て等の業務遂行上の問題に関する不満」を持っています。上司が「分かっているだろう」と思って説明を省略していると、部下は不満に思っているかもしれません。

1つ1つのコミュニケーションが不満の解消に繋がるものと思います。